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法泉寺の寺宝
Temple treasure
法泉寺は明和8年(1771)火災により伽藍を悉く焼失し、古記録等も失ってしまった。
残った物としては、伊木信西筆による釈迦涅槃図と杉の板戸2枚のみと伝えられています。
杉の板戸
すぎ いたど
寿老人と鹿、鶴と人物が描かれている。寿老人のお伴は鹿、福禄寿のお伴は鶴とされていることからこれらが描かれたものか。裏面には獅子と牡丹が描かれている。いずれにしても作者年代は不明である。しかし、焼け残ったものとすれば創建450年前のものといえるであろう。
〈表面〉
〈裏面〉
くらいししょうほう
倉石松畝画伯の屏風絵と襖絵
大正から昭和にかけて日本画家 倉石松畝画伯の作品が数多く寄進されている。画伯の菩堤寺であったことと、画伯と当寺の住職21世との親交によるものである。寄進された作品は、屏風画では大正10年頃に寄進された軽井沢辺の晩秋の落葉松林を描いた二折一双の屏風と、昭和に入っての作品で塩原の渓谷を画いた「幽谷飛瀑の図」六曲一双の大作である。軸ものは、画伯が奥様の冥福を祈って描いたとされる紺地金泥の観世音菩薩画像がある。襖絵としては、画伯の作品としては珍しい水墨画による竹林の雀を描いた作品があり、昭和14年秋、亡き奥様の納骨供養の為に当寺に十日間逗留して描き上げた4枚の襖絵「梵音海潮音」は現在の本堂に残されている。
晩秋の落葉松林を描いた二折一双の屏風
「幽谷飛瀑の図」六曲一双の屏風①
「幽谷飛瀑の図」六曲一双の屏風②
紺地金泥の観世音菩薩画像
襖絵「梵音海潮音」
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