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法泉寺本尊

Housenji Honzon

しゃかむにぶつ   ねんげみしょうぞう

法泉寺本尊

「釈迦牟尼仏 拈華微笑像」

拈華微笑(ねんげみしょう)

仏法を代々師から資(弟子)へと不断に正しく相伝える(承ける)ことを師資相乗(ししそうじょう)または師資相伝とよぶ。法泉寺本尊の像容は、釈尊(お釈迦様)から摩訶迦葉(まかかしょう)へと法を伝えた際の情景を物語っている。

釈尊はある朝、霊鷲山に多くの弟子をあつめながら、説法はひとこともしないで、ただ一輪の花(金波羅華、金色の蓮華)を拈じて、それを見つめて目を瞬いた。

弟子たちはその意味が解らず沈黙するなかで、摩訶迦葉だけが釈尊の意を悟得して、にっこりと破顔微笑した。そこで釈尊ははじめて口を開き「私の体得した教法は今すべて摩訶迦葉に伝えた」と宣言したという。

もちろんこの話は史実ではないが、釈尊が菩薩樹下にて大悟された仏法の神髄が文字や理屈によらず初めて正しく弟子に伝授された様子が、この「拈華微笑」という物語となって伝わり、特に禅宗では古来この話を非常に重んじ、このとき迦葉の悟得した仏法が、以来インドの二十八祖・中国の六祖などを経て、以心伝心連綿と伝えられ教法相続の規範として今なお重視されています。「拈華微笑」の話は、「拈華瞬目」「拈華破顔」ともいわれます。

法泉寺の本尊さまは、この「拈華微笑」のお像です。

​お参りされる方々に、無言の説法をされていらっしゃいます。お参りされます時は、どうぞにっこりと微笑んでお参りください。

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